ロレックスの歴史
1905年
ドイツ生まれの24歳、ハンス・ウイルスドルフは、ロンドンにロレックスの礎となる「ウイルスドルフ&デイビス社」を設立。1908年にはスイスで「ロレックス」を商標登録。
1910年
初期モデルが、スイスクロノメーター歩度公認検認定局より、腕時計では初となるクロノメーターの公式証明書を取得。
1926年
世界初の防水性腕時計である「オイスター」を発表。翌年ドーバー海峡横断したメルセデス・グライツが着用したことにより注目される。
1931年
ロレックスの象徴とも言える王冠マークの使用開始。ブランド初の自動巻き腕時計のオイスターペパーチャルを発表。
1945年
文字盤に日付表示用の小窓を備えたデイトジャストを発表。ちなみに「オイスター」「パーペチュアル」「デイトジャスト」の3つは、ロレックスの3大発明として有名。
1950年代
おなじみのエクスプローラーや、ロレックス初のダイバーズウォッチのサブマリーナー、国際線パイロット用の「GMTマスター」を発表し、一気に知名度が上がる。
1960年代
創業者のウイルスドルフが死去したものの、「最高品質の時計を作る」という意思は受け継がれ、プロダイバー用のシードゥエラーや、レーサー用のデイトナを発表。
ロレックスの特徴と魅力
自称アンチが言うのもおかしな話だが、ロレックスにはたくさんの特徴と魅力がある。
もはや語り尽くされた感はあるが、3つに絞って考察していきたい。
1.圧倒的な知名度は唯一無二
腕時計好きはもちろん、時計に興味がない一般層でも知っているロレックス。
お金持ちの象徴はベンツにロレックス、みたいな漠然としたイメージがあって、成功者の証としてヒップホップのリリックにも頻繁に登場するほど。
ロレックスより優れた腕時計、高額な腕時計はたくさんあるが、ロレックスより知名度があってステータスを誇示できる腕時計は他にない。
すごい人と思われたい、尊敬されたいという承認欲求が強いブランド志向の人たちにとっては、喉から手が出るほどほしいアイテムだろう。
2.高品質・耐久性・実用性に優れた「最高の実用時計」
ロレックスの特徴として、堅牢性や精度の高さを外すことはできない。
歴史からも分かる通り、水陸両用で過酷な環境でも使える仕様になっており、ブレスレットやケースは堅牢で衝撃に強い。
一般的な腕時計の寿命は10年ほどと言われているが、ロレックスはしっかりメンテナンスすれば50年は使える。
この耐久性もロレックスを語る上で外せない特徴だろう。
精度もすごくて、スイスの精度検査であるクロノメーター規格の通過したものを、さらに自社で厳しく検査(数値は2倍)しており、「日差+/−2秒以内」という驚異的な数値を誇る。
一般的な機械式時計の日差は「+/−20秒」ということを考慮すると、いかにロレックスがすごいのか理解できる。
さらに、どんなに周りが騒ごうと、ロレックスは一貫して実用性を重視した腕時計を作り続けており、「実用時計の王者」であり続けることが、ユーザーから信頼される大きな要因となっている。
このクオリティを維持できるのは、自社で一貫して製造できるマニュファクチュールによるところが大きく、ロレックスの製品づくりのポリシーは、専属のプロフェッショナルによる綿密なオペレーションから成り立っている。
3.資産価値としての信頼性の高さ
大前提として、ロレックスは限られた数しか製造しないので、希少性が高く流通量が少ない。
そんな状況で需要が供給を上回れば、資産価値は下がるどころか上がる一方なのは、想像に難しくない。
近年の強い需要により、市場価格は高騰し、ロレックスの資産価値は高まるばかり。
ロレックスが望む望まないに関わらず、需要の安定性と成長性は投資家にとっても大きな魅力となる。
さらに、ロレックスは値引きやセールなどの安売りをしないので、市場での価値が保たれ、揺るぎないブランドとしての価値を維持している。
人気者にはアンチがつきもの
いろんな正規店を何度も訪問する、いわゆる「ロレックスマラソン」という言葉が、XなどのSNSで普通に使われるほどの過熱した売り手市場。
とにかくロレックスが大人気なのは間違いない。
構図としては、ロレックスの時計を愛してやまない純粋な「時計ファン」、投機や転売を目的とした「銭ゲバ野郎」、ブランド志向で単純に見栄を張りたい「ミーハー野郎」の3つカテゴリーがあって、一番問題なのは投機や転売を目的とした銭ゲバ野郎たちと、それをおもしろがって取り上げたメディアだろう。
ロレックスが生産量を恣意的にコントロールしているという都市伝説もささやかれ、ロレックスが公式に否定するという事態にもなった。
物価高や減税が叫ばれている昨今、相変わらずロレックス界隈の協奏曲が鳴りやまない。
Xのタイムラインに流れるロレックス買いました報告を見ていると、「いや、マジでどこにそんな金あんだよ!」と全てのリプにツッコミたくなる衝動を抑えている日々。
ロレックスが悪いわけではないが、イライラが募るのはわたしだけではないはず。
まとめ
ロレックスはもちろん素晴らしい時計だし、一生モノの腕時計なので、ほしい人は買えばいいとは思うものの、100万円以上をさらっと出せる裕福な人はそう多くはないと思うので、あえて言えば「たかが腕時計」でそこまで無理する必要はない。
高級じゃなくてもイケオジにあう腕時計はたくさんある。そんな腕時計について興味のある人は、下記の記事を参考にしてほしい。