分断が進むおじさん界において、ここ最近は有名芸能人のスキャンダルや不祥事が後をたたない。
いわゆる勝ち組とされる大物が週刊誌にすっぱ抜かれて一瞬で転落する様をわたしたちは何度も見てきた。
世間では、つまはじきにされて肩身が狭いおじさんが多い中、確実に権力や地位を手に入れたおじさんがいる。
持てるおじさんと持たざるおじさんの格差はどんどん広がっている。
世界情勢同様に、おじさん界も分断の時代
有名芸能人の場合は、いままで築き上げた資産があったり、ネームバリューがあるから復活の道が見つけやすいが、わたしたち一般人では稼ぐ手段も限られている。
そんな四面楚歌な状況で、意識したいのは不祥事やトラブルによって転落人生にならないように自己規律を持って生きること。
有名芸能人の不祥事やスキャンダルを関係ない世界とは思わず、彼らを反面教師として、自爆しない人生を選択すればいい。
中年世代のサラリーマン/会社員が転落人生を回避するために気をつけること3選
中年世代、特に1971〜1974年生まれの「団塊ジュニア世代」の将来を悲観する記事や情報が増えてきた。
- 会社に居場所がない:自分がいないと回らないと思っているのは本人のみ
- 給料が増えない:親の介護・子どもの教育費などの支出は増える一方
- 若者は引く手あまただが、中年は転職できない:実は中年世代の求人は給与ダウンのリスク大
- 仕事のモチベーションが低くなる:中年世代が認識している課題の第1位
- 忍び寄るリストラの影:50代がリストラの分岐点と言われている
上記以外でも中年世代の課題は山積み。
こんな世知辛い状況で自らやらかして自爆するほど愚かなことはない。
1.職場/会社でのハラスメントは一発レッドの可能性大
コンプライアンス遵守が叫ばれて久しい昨今、各社コンプライアンスの強化が進んでいる。
近年、働き方改革や成果主義などグローバル化が進んでいるが、特に制度化が進んでるのがコンプライアンス遵守。
とはいえ、働く側のわたしたち、特に中年世代は、まだまだ「昭和のサラリーマン」の思考回路が染み付いたおじさんが多い。
わたしの肌感覚でも、脳みそのアップデートが完了してないおじさんが多いと感じる。
今、彼らは順調に行けば部長とか役員になってる年齢なので、昭和脳のまま悪気なく"やらかす"おじさんが後をたたない。
- 「出張で遊んだら性病になっちゃったよ」「〇〇ちゃん、顔は40点だけど体は100点だった」などと、大声でオフィスで話すおじさん
- 飲み会で女性の腕を掴んで、アザになってしまい傷害事件に発展
- かっとなって怒鳴ってしまい、パワハラで労基に駆け込まれる役員
今の世の中、こちらにその気がなくても、相手がハラスメントだと思えばハラスメント認定される可能性が高いので、普段の雑談はもちろん、仕事の指示やアドバイスでも慎重に言葉を選ぶ必要がある。
2.不倫や浮気の発覚による社会的信用の失墜
文春砲(週刊文春がスクープした記事)で、不倫や浮気をすっぱ抜かれて転落していく芸能人は多いが、ご承知の通り、わたしたち一般人も"これ"で転落していくケースは多い。
わたしも男なので気持ちはよく分かるが、出来心で得た一瞬の快楽と、会社や家族にバレた場合の損失を比較すると、マジで割に合わないので本当に気をつけた方がいい。
特に多いのが、関係がうまくいってるときは何の問題ないけど、険悪な状態になると突然人が変わったように、容赦ない誹謗中傷が行われるパターン。
愛が深ければ深いほど、その反動の攻撃力は凄まじいものがある。
- セクハラされ続けて鬱になった
- 性的な被害を受けて、心の病になった
- 上司なので断われずに男女の仲になってしまった
などと会社のヘルプラインに告発された場合は、処分される可能性は高い。
3.環境の変化(転職・退職・倒産・病気など)による収入減で貧困化
貧困化する理由は様々だけど、長らくサラリーマンだった人が、一念発起していきなり起業したり、マネジメント能力を武器に意気揚々と異業種に転職した結果、なじめずに年収減というケースが多い。
そもそも今の日本は、総じて貧困化が進んでいると言われている。
税金や社会保障費の負担は増え続けている上に物価上昇が重なり、贅沢してなくても必要最低限の生活費を差し引いたら、手元にはほとんど残ってない。
このままでは、今までの普通が普通じゃなくなる。
つまり、中流階級がなくなり、下流と上流のどちららかに振り分けられる。
まさに分断の時代。
とはいえ、「今の会社にできるだけすがりつけ!」というつもりもないし、「中年の転職はリスクしかない!」というつもりもない。
今の会社で50代前半までに部長になってる人は、定年まであと10年くらいだからそのままがんばって、チャンスがあれば役員を目指せばいいだろう。
50代前半で課長未満の人も、思うところはいろいろあると思うが、無理して起業したり、転職する必要はない。
ただし、明確に挑戦したいことや勝算があるなら挑戦するのもアリだと思う。
いずれにしても貧困化する前、少し余裕があるうちに、何か対策を興じる必要がある。
残念ながら、貧困化してから手を打っても「時すでに遅し」という場合が多い。
具体的には副業で本業のサラリーマン以外のキャッシュポイントを持つことや、新NISAなどの投資で資産を増やしておくこと。
さらに、生活費3か月分くらいの現金があると安心だ。
まとめ
今回の記事で伝えたいことは、このことわざに集約されている。
あなたが"やらかす"前に、有名芸能人がやらかして「あんな風にはなりたくない」と、思いとどまることができればラッキーと思えばいい。
人生の成功は、たくさんの時間と労力をかけて積み上げることでしか成し得ないが、人生の転落は一瞬。
この"残酷さ"こそが「人生の本質」であり、「人生というゲームのルール」であることを理解すれば、何をやるべきで、何をやるべきでないのか明確になる。
大事なことなのでもう一度。
人の振り見て我が振り直せ