まあ、イケオジを目指す理由は人それぞれで、頭の中までとやかく言う資格はわたしにはないが、あなた自身や、あなたの大切な人たちが、悲しまないようにアドバイスする権利はある。
イケオジを目指す根底の部分に、そのような欲望があることは否定できないし、遺伝子レベルで考えたらむしろ当然のことだし、わたしも男だからその気持ちはよく分かる。
しかし、「イケオジ外伝」が提唱するイケオジは、女性に対してではなく、老若男女、つまり全方位に通用するイケオジ。
家族や恋人など周りの人を大切にしないヤツは三流以下の痛いおじさん
「イケオジ化」が、人生を変えるほどの「強力な武器」になり得ることは言うまでもない。
手に入れた「強力な武器」を悪用するのも、人生を豊かにするために活用するのも、あなた次第だが、自分の欲望のみに使うと、人生を滅ぼしかねないので注意した方がいい。
あなたが「イケオジ外伝」のロードマップ通りに実践すれば、女性にモテる確率は間違いなく上がるので、若くてかわいい女性と付き合えるかもしれない。
もちろん独身ならまったく問題ないが、既婚者だと話は別。
不倫は、あなたにとっても、相手の女性にとっても大きなリスクが伴う。
「リスクがあるから燃える」のかもしれないが、一瞬の快楽を優先して、家庭崩壊、離婚という悲劇を招くことは、どう考えても割に合わない。
ただ、奥さんも不倫してたり、夫婦仲が完全に冷え切っていたり、家庭内が修復不可能なほど関係性が崩壊しているなら、情状酌量の余地はある。
しかし、いずれにしても慰謝料や養育費の支払いなどのリスクがあるし、あらゆる面で高い代償を払うことに変わりはない。
イケオジ世代が一番守るべき大切な人とは?
そして、不倫が発覚したとき、一番問題なのは、子どもの心の傷だ。
大好きで尊敬していたお父さんの不倫が原因で、お母さんがうつ病を発症して、ドロ沼の離婚にでもなったら、一生消えないキズが残る。
大人の事情でまったく罪のない子どもに対して、一方的に一生消えないキズをつける親なんて、どう考えても最悪ではないか。
幼少期や思春期に受けた心の傷は、完治することなく、今後の人生に悪い意味で影響し続けることは、容易に想像できる。
おれは、こんなことをするためにイケオジになったんじゃない
こんなネガティブな感情を抱えながら生きるなんて、「悲劇という名の喜劇」でしかない。
百歩譲って、もし不倫してしまったら、絶対にバレないようにして、墓場まで持っていく覚悟を持つべき。
イケオジたるもの家族や恋人を悲しませてはいけない。
まとめ
女性に、イケオジの条件というアンケートをとると「家族や恋人を大切にしている」という回答が上位に入ることが多い。
- 精神的に余裕があってやさしい=家族や恋人にやさしい
ということだと思う。
好感度アップのためにやる「ビジネスやさしさ」ではなく、プライバードも含めた日々の生活で、自然に出るやさしさに魅力を感じているのだろう。
わたしたち中年世代、イケオジ世代は、リストラ、家庭の問題、お金の問題など、容赦なく襲いかかる試練を「ちぎっては投げ、ちぎっては投げ」しなければならない。
そんな試練しかない人生にあらわれた「オアシス」だと思っていたものが、実はトドメを刺しに来た「最恐のモンスター」になってしまうこともあるのだ。
わたしたちのイケオジロードは、コンクリートで整備されたコースではなく、荒れ果てたオフロード。
一瞬の気の緩みが命取りになる。
しっかりハンドルを握っておこう