サラリーマンとして働く中で、「自分はこのままでいいのか?」ふと立ち止まる瞬間がある。
そんなとき、わたしの頭に浮かぶのが島耕作という男の存在だ。
課長、部長、取締役、そして社長、さらには会長へと駆け上がる彼の姿は、サラリーマンの理想であり、まさに最高到達点と言えるだろう。
島耕作が他のサラリーマン漫画と一線を画すのは、単なる出世物語ではないところ。
仕事の成果、社内政治、そして女性との関係…あらゆる面で“男としての理想”を体現している。
出世しても嫌われない男
現実の会社では、出世すればするほど敵が増える。
嫉妬、派閥、根回し…サラリーマン社会の裏側には泥臭いものが渦巻いている。
しかし、島耕作は違う。
実力で結果を出しながらも、上司にも部下にも信頼され、社内外問わず人望が厚い。
派閥に属さず、信念を曲げない。
その生き方に「こんな上司のもとで働きたい」と思わせる魅力がある。
仕事ができるだけでは人はついてこない。人を動かすのは“信頼”だ。
島耕作のように、人間として尊敬される出世こそ、本当に目指すべき姿ではないか。
モテる=人間力の証明
「島耕作=女たらし」と思われるかもしれないが、それは表面的な見方である。
確かに彼は多くの女性と関係を持つが、そのすべてが一方的な“遊び”ではない。
彼の魅力に惹かれ、心を許す女性たちの存在こそ、島耕作という男の人間力を証明している。
モテるというのは、決して顔や肩書きだけではない。
誠実さ、優しさ、決断力、包容力——そういった総合的な魅力の結果だ。
アラフォー、アラフィフになってくると、若さだけでは勝負できないからこそ、島耕作のように成熟した大人の男としてのモテ方を学ぶ価値がある。
ただし、女性だけにモテる男は「令和のイケオジ」としては不完全で、老若男女、全方位にモテてこそ「令和のイケオジ」となることは押さえておこう。
自由を得た男の在り方
島耕作は出世しながらも、自分を見失わない。
社長になっても会社に縛られず、時には自ら退く決断をする。
これは一見すると後退のようにも見えるが、実は違う。
自分の信念を貫くために、自由を選ぶという強さがある。
サラリーマンとして働いていると、「辞めたくても辞められない」「上の指示には逆らえない」という壁にぶつかる。
しかし、島耕作はそれを乗り越え、会社を“手段”として使いこなしている。
それができるのは、仕事に本気で向き合い、信頼と実績を積み重ねてきたからに他ならない。
島耕作は“夢”ではなく“目標”
多くの人が「島耕作のようにはなれない」と思っているが、わたしはそうは思わない。
彼はたしかにフィクションの人物だが、描かれている人間関係やビジネスの戦略は、現実に通じるものが多い。
- 部下を守る姿勢
- 顧客との信頼構築
- 上司に忖度せずに正論を貫く胆力
- 新しいビジネスへのチャレンジ精神
これは漫画の中だけの話ではなくて、わたしたちサラリーマンが直面している課題でもある。
日々の仕事で少しずつでも意識していけば、誰もが島耕作に近づけるのだ。
まとめ
若い頃は勢いだけで突っ走っても通用したが、年齢を重ねると、結果だけでなく人間としての深みが問われるようになる。
そして、島耕作は、まさに“深みのある男”だ。
周囲に配慮しながらも、自分の信念を失わず、女にも仕事にも本気で向き合う。
その姿勢は、アラフォー・アラフィフ世代にこそ響く生き方ではないだろうか。
会社でのポジションや肩書きに満足できず、日々の業務に虚しさを感じているなら、一度立ち止まって島耕作を読み返してほしい。
そこには、わたしたちがこれから目指すべき“サラリーマン像”のヒントが詰まっている。
まだ読んだことがないあなたは、わたしのように通勤電車の中で読むことをおすすめする。
会社に着く頃には、島耕作のようなマインドを備えたイケリーマンに変身しているはずだ。