イケオジと言えば、月刊誌「LEON」のジローラモのような「ちょいワルおやじ」をイメージする人も多いだろう。
ハイブランドの服を身にまとい、腕時計はウブロ、高級外車を乗り回し、週末は、美女をクルーザーにはべらせ、シャンパンでほろ酔い。
夜はもちろん、ナウでヤングでトレンディなギャルとあんなことやこんなことを。。。
しかし、イケオジ外伝が提唱するイケオジは、もっと軽快で、もっと明るくて、もっとシンプルなイケオジをイメージしている。
「令和のイケオジ」のキーワードはミニマリスト
イケオジ外伝が提唱する「令和のイケオジ」はミニマリストであり、常に本質を追い求めながらも、時代性を備えた、「価値創造できるオヤジ」である。
ミニマリストとは
- 不要なものを買わない、持たない
- 自分にとって必要最低限のもので暮らす
- 必要なもの、心地よいものを見つめ直して、それ以外を手放す
上記の3つを意識して生活すればミニマリストになれる。
とはいえ、ミニマリストに向かない人もいるので、そういう人は無理に目指す必要はない。
特に、マキシマリストと言われるコレクション癖や、たくさんものがないと不安でストレスがたまってしまう人にとっては、この記事はストレス以外の何ものでもないのでこれ以上読み進めなくていい。
現代社会の抱える課題
物や情報が履いて捨てるほどあって、飽和状態にある現代社会。
物や情報は大量生産・大量消費されていて、自分にとって必要な物や情報、大切にしていた感情さえ分からなくなって、人生の大事な場面で適切な判断ができない人が量産されている。
企業が仕掛けるマーケティング戦略によって、必要ない商品を買わされ、価値がない情報を押し付けられ、搾取され続けているという現実に気づいた人はミニマリストを目指す。
資本主義の本性とも言える、こうした問題が顕在化している現代社会では、人びとは疲弊して、ストレスがどんどん蓄積されていく。
ミニマリストは現代社会を生き抜くスキル
ミニマリストになれば、いらないものは買わないし、物がなければ掃除も楽になるし、空間と時間に余裕ができるなど、たくさんのメリットがある。
欲張らず、自分が心地良くいられるシンプルな生活を大切にして、企業のマーケティングに支配されないミニマリストという概念は、世知辛い世の中を生き抜くための強力な武器になり得る。
とりあえず、いらない物は捨てる、ブックオフやメルカリで不要な物を売ることから始めよう。
令和のイケオジ3大要素
時代が変われば、イケオジの条件も変わる
昭和のイケオジ、平成のイケオジ、そして令和のイケオジ。
時代が変われば価値観も変わる。当然、イケオジの条件も変わる。
現代社会におけるイケオジとは、何か。
キーワードはミニマリストと断捨離。
1.見栄を張らずに、等身大で自然体の自分で勝負する
分かりやすく言うと、若者や上司に合わせるために無理しない、ということ。
例えば、会社の若者とカラオケに行ったとき、がんばってMrs.Green Appleを必死に裏声で歌ったり、Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」を完コピしたりしなくてもいい。
これをやっちゃうと、逆におじさんという事実が際立って、その辺にいる「ただの痛いおじさん」になってしまう。
自分にとって心地よい歌を、かっこつけずに歌えばいい。ミスチル、ラルク、ブルーハーツ、尾崎豊、矢沢永吉を気持ちよく歌えばいい。
見栄を張らずに、等身大で自然体の自分をさらけ出す、という戦略は、ミニマリスト的戦略と言える。
たしかに昔は、上司の喜ぶ歌を練習したり、接待ゴルフのために土日を犠牲にすることが出世に影響していた。
もちろん今も、そんな悪しき慣習が根深く残っている会社が存在するものの、多様性の推進や働き方改革によって、社会全体の考え方は大きく変わってきているのもまた事実。
上司や部下に気を使い、必要以上に疲弊し、ストレスを抱えてパフォーマンスが落ちるくらいなら、必要最低限の付き合いでやり過ごすことを意識しよう。そうすれば、長所が引き出されて、自分にも周りにも良い影響を与えることになる。
判断に迷ったときは、範馬勇次郎の教えを思い出してほしい。
2.ヒト・モノ・カネを断捨離!「選択と集中」によって時間と労力を創造する
断捨離と聞くと、何となく「モノ」をイメージしがちだが、「ヒト」や「カネ」も断捨離することで、頭が整理されて、やるべきことが分かってくる。
特に「ヒト」の部分は絶対やるべきで、「会社のグチを言い合い、傷をなめ合う同僚との飲み会」「一向に振り向いてくれないキャバ嬢とのLINE」「断れずにイヤイヤ参加している自治会」など、生産性がないくせに無駄に時間と労力を要する付き合いを断捨離するだけで、一気にストレスから解放される。
勇気を出して、不要な付き合いはきっぱりと止めるべき。
さらに、「カネ」についても支出の見直しを行い、無駄な出費をなくさなければならない。
幽霊会員になっているジム、ほとんど観なくなったスカパー、付き合いで契約した高額な生命保険など、必要ないものは解約していこう。
そして、空いた時間を使ってやるべきことをやる。
イケオジは一日にして成らず。
わたしたち中年世代は責任とタスクだらけ。くだらないことに時間や労力を使う暇などないのだ。
3.物質社会に飲み込まれないようにミニマリストを追求する
ありもしない他人の目におびえて、少しでも自分を良く見せるために、必要ないものを身にまとい、意味不明の優越感で満たされ、自身の存在意義をインスタやXなどでアピールする人たち。
まさに、企業が仕掛けるマーケティング戦略とSNSに振り回され疲弊していく現代社会。
そして、優越感を維持するために、やりたくない仕事を必要以上にこなして金を稼ぐ。
まさに、ラットレースそのものだ。
極限までに高度化されたマーケティング戦略によって、わたしたちは企業に洗脳されて、必要のないものを買わされている。
高級外車、雲上ブランドの高級時計、ハイブランドのファッションなどの付加価値戦略は、ブランディングの典型的な例と言えるが、それだけではない。
わたしたちの生活全体に「それ」は浸透している。つまり、洗脳されてることすら分からなくなることこそ、洗脳の恐ろしさの本質なのだ。
いまこそ、令和のイケオジは、この資本主義の弊害と闘うべきだ。しかし、無策で闘えば討ち死にすることは目に見えている。
身体を鍛え上げ、理論武装で思考を磨き上げ、物質に頼らない真の強さを備えてこそ、令和に輝くイケオジとなる。
まとめ
令和のイケオジは、
物質社会に唾を吐きかけ、断捨離しながらミニマリストを目指せ!
という、わたしからのメッセージが正しく伝わっているか不安なので補足しておきたい。
例えば今、1億円もらったとして、わたしはベンツのゲレンデも、パテックフィリップのノーチラスも、スキャバルのスーツも買わない。
なぜなら、生きることに一切必要ないから。そして、イケオジの条件でもないから。
決して、お金がないことをひがんでいるわけでも、負け惜しみを言っているわけでもない。
迷うことなく、それより大切なことにお金を使う。
- 時間の創出
- 自己啓発
- 筋トレ
- 起業
- 経験の蓄積
- 家族や大切な人たちの幸せ
- 社会貢献
- 価値の創造
- 雇用の創出
上記は、ほんの一例に過ぎない。
不安や自信のなさを補うために、価値も分からず買わされたハイブランド商品で武装する人生にさよならしよう。