最近、美容整形・美容医療に沼る男性が増えているらしい。
テレビや各SNSの盛大なコマーシャル合戦や、ネットに氾濫する有名人の整形ニュースを観ていると、サブリミナル効果で抵抗感がなくなることも、流行の要因と推測できる。
さらに、イケオジ世代、中年世代は、若者よりも経済的に余裕があるため、念願の「二重まぶた」「脂肪吸引」を、やろうと思えばいつでもやれる状況の人も少なくないだろう。
しかし、中年以降の老化による変化や、余生について考えると、安易に美容整形・美容医療に頼らない方がいいかもしれない。
中年世代が美容整形・美容医療をやらない方がいい理由3選
ちなみに、美容整形とは、ヒアルロン酸で鼻筋を整えるとか、埋没で目を二重にするなどの形を整える施術のことで、美容医療とは、シミ消しレーザーとか、脱毛などの美容皮膚科系の施術のことである。
美容目的の医療は、ほとんどが自由診療となり、保険適用外なので、当然、費用も高額になる。
上記を前提に、中年世代が美容整形・美容医療をやらない方がいい理由を説明していこう。
1.「効果がほとんどない」「逆に老けた印象を与えてしまう」
50代以降は、加齢の影響で皮膚の老化が進んでいくので、施術によっては効果が出にくく、満足度が低いというデータもある。
例えば、顔の場合、30歳〜40歳くらいまでは、外見に大きな変化はないが、年を取るにつれて「しわ」「たるみ」が増えるので、影響があることは容易に想像できる。
効果がほとんどないのも問題だけど、逆に老けた印象になるのは、限られた余生の中年世代には大きなリスクとなる。
2.数年後、数十年後のアフターケアや修正ができないかもしれない
シリコンなどの人工物に変化がなくても、人体の組織は老化によって変化する。
その変化によって、見た目の劣化や違和感、痛みが出た場合、アフターケアが必要になる。
しかし、施術したクリニックが廃業している可能性もあるし、他のクリニックに行っても、手の施しようがないと言われる可能性もある。
さらに、別の病気になって手術できない体になってしまうかもしれない。
3.他にやるべきことはないのか?
人生100年時代とはいえ、わたしたち中年世代は、若者と比べると余生が短い。
自己満足のために、リスクのある行為に高額な費用をかける必要が本当にあるのか、もっと他にやるべきことがないのか、冷静になって考えるべき。
なぜなら、ダイエットせずに、脂肪吸引するとか、レーザーでシミを取ったのに、何のケアもせずに紫外線を浴び続けて、また同じ場所にシミができるとか、間違った判断、行動をしているかもしれないから。
根本的な思考回路が変わっていないので、そのままだと美容業界のいいカモになってしまう。
まとめ
誤解のないように言っておくが、わたしは、美容医療・美容整形を否定しているわけではない。
コンプレックスを解消して、人生が変わった、生きる希望が持てたという話はたくさんある。
ただ、費用が高額にもかかわらず、何度やっても満足できず、整形依存症になるケースが多いのもまた事実。
わたしたちイケオジ世代、中年世代は、親の介護、子供の教育費、住宅ローン、リストラリスクなど、対処すべき課題を多く抱えている。
そんな状況で、安易にお金で解決しようとせずに、まずは知恵と工夫で何とかならないか、冷静になって自問自答することをお勧めする。