アンチエイジングと聞くと、肌の潤いや薄毛対策など、見た目に意識が向いてしまうが、一番大事なのは精神面(メンタル)ということを理解しよう。
今回の記事でアンチエイジングの本質を理解すれば、貴重なお金と労力を無駄にしないで済む。
もちろん解決策もあるので、最後まで読んで1日でも早く「真のアンチエイジング」をスタートしてほしい。
アンチエイジングは精神(メンタル)的なことから始めた方がいい理由
アンチエイジングを体の部分的な対処ではなく、包括的に考えた場合、老いは脳みそから始まることが医学的にも証明されている。
40代50代の中年世代になると、良くも悪くも生活が安定してくる。
もちろんそうじゃない人もいるけど、新しいことに挑戦する機会が減り、社会的な立ち位置も受け入れ、自分にできることできないことを理解している世代。
この思考は、よく言えば自己分析して社会に適応した結果で、悪く言えば思い込みやあきらめの境地。
この思考停止こそ、老化のブースター装置になる。
体力や知力は、意外に衰えない
誰もが、歳を取れば体力は衰え、記憶力などの知力も衰えると思ってる。
もちろんその認識は間違いではないが、現代の40代50代は医療の発達や環境面の整備、食生活の向上によって昔と比較すると若々しい人が増えたことに異論はないだろう。
ちなみにわたしはアラフィフだけど、自分の30代と比較しても、体力・知力が衰えたとは思っていない。
もちろん「ほらアレだよアレ!」と言いながらずっと思い出せないという「中年あるある」は増えたように思うが、生活に支障はない。
高齢者の統計で興味深いデータがある。
- 65歳~69歳 ⇒95%
- 70歳以上 ⇒90%
- 73歳までは両方とも100を超える結果が出た
わたしたちが想定しているより、今の高齢者の体力・知力は衰えていないことがよく分かる。
脳の前頭葉が老化すると「感情」が老いる
わたしたちの行動に大きな影響を及ぼす前頭葉は、個人差はあるものの一般的に40歳~50代から萎縮を始める。
そのまま放置すれば、キレやすくなったり、無気力になったりして老害化が進行、身体も目た目もどんどん老けていって、最終的にはボケてしまう。
感情の老化は恐ろしい
ちなみに前頭葉以外の言語理解を司る側頭葉、計算能力に関わる頭頂葉などは、毎日絶え間なく使ってるので前頭葉と比較すると老化の進行が遅いというデータがある。
これが前項で説明した「知力は意外と衰えない」という根拠だ。
解決策
40代50代の中年世代は、人生の酸いも甘いも経験しており、ちょっとやそっとのことで動じないメンタルを手に入れており、良くも悪くも生活が安定している。
つまり、心地のいい状態を手に入れた状態。
望む望まないに関わらず徐々に保守的になり、結果として挑戦しない、変化のない生活が続く。
この安定によって、前頭葉をあまり使わなくなることで老化が進むのだ。
なんとも皮肉な話である。
さて、原因が分かれば対策も立てやすい。
前頭葉の機能を意識的にフル稼働して生活する
理屈としては、寝たきりで歩かなくなった人は足腰が衰えて、普段からスクワットで鍛えてる人は、強靭な足腰になるのと一緒。
つまり、普段から前頭葉の機能を使う生活をすればいい。
- 何事も悲観的に捉えず、前向きな感情で考えることを意識する
- 過去の出来事や現状の課題をいつまでも引きずらないで切り替えて先に進む
- コンフォートゾーン(心地いい場所)から抜け出す勇気を持つ
- 趣味や習い事など、新しいことに挑戦したり、避けてきたことや逃げていたことをやってみる
- 前頭葉はアウトプット(出力)に関わる部分なので「話す・プレゼンする・発表する」など積極的にアウトプットする
まとめ
「病は気から」という言葉があるが
ということ。
アンチエイジングの大前提として、バランスの取れた食事、定期的な運動、十分な睡眠、ストレスの管理が不可欠。
その上で、普段の安定した生活であるコンフォートゾーンから抜け出して、新しいことに挑戦できるかが、感情の老化を抑制するポイントになる。
これこそが40代50代の「最強のアンチエイジング」なのだ。