これはわたしが、働き盛りでめっちゃ元気だった30歳くらいのときに気づいた「人生の本質」である。
なぜそう思ったのかというと、やりたいことが多すぎて寝る間を惜しんでやり続けたら、順調だった本業がガタガタになったあげく、結婚予定だった彼女にも振られ、体調も崩し、やりたいことの多くは中途半端で、結局何も得るものがなかったから。
つまり、
若造が「おれってスゲー」って調子に乗って、睡眠時間を削って生活していたら、結局1ミリもすごくなかっただけではなく、築き上げたものすら守れなかった
という、しょーもない話だ。
結局、人生寝たもん勝ち
あれから20年経った今も、わたしの考えは変わらない。
よく寝る人は、痩せている・老けない・長生きするなど、良いことだらけ
睡眠がより良い人生を歩むために重要だということは、誰しもが少なからず認識してはいるものの、スマホにゲームにSNSなど、何かと誘惑の多い現代社会は、寝るのがもったいないと思うほど多くのエンタメがあふれている。
なので、睡眠が大切だと分かってはいても、今だけは、今日だけはと思いながら毎日寝不足の人も多いはず。
わたしのように痛い思いをして睡眠の重要性を再認識する場合もあると思うが、痛い思いをしなくても科学的な根拠を理解することで再認識できればそれに越したことはない。
よく寝る人は、痩せている
睡眠をしっかり取れば、基礎代謝によって約300キロカロリー消費すると言われている。
この300キロカロリーはだいたいランニング30分で消費されるカロリーに近い。
この基礎代謝の鍵を握るのは成長ホルモン。
「よく寝る」と言っても「長く寝れば良い」ということではなく、「ぐっすり眠る時間が長い」ことがポイントで、ぐっすり眠れる人と眠りが浅い人では消費カロリーにも大きな差が出てくる。
例えば、眠りが深い人は1日300キロカロリー消費して、眠りが浅い人は1日100キロカロリー消費した場合、その差は三分の一の200キロカロリーとなる。
一般的に脂肪1キロ落とすのに約7000キロカロリーを消費する必要があるので、眠りが浅い人は、自然に1キロ落とすチャンスを失っていることになる。
ダイエットで1キロ落とすことの大変さが分かる人にとっては、とんでもない損失であることが分かるはず。
よく寝る人は、老けない
質の良い睡眠は、生活習慣病の予防や心身の疲労を回復する効果があると科学的にも証明されている。
さらに、前項で取り上げた成長ホルモンは骨や筋肉を作る働きがあり、若々しい健康な身体を維持する働きがあるのでアンチエイジングに効果的。
裏を返せば、浅い睡眠や不眠状態が続くと、肥満、高血圧、耐糖能異常などの症状を誘発することになる。
アンチエイジングの観点から見ても「よく寝る」ことは避けて通れないどころか最重要課題なのだ。
とはいえ、中年世代以降になると、加齢の影響で若い頃のようにぐっすり眠れなくなったという人が増えてくるのもまた事実。
特に高齢者は、睡眠時間そのものは長いけど眠りが浅い状態が続くため、結果的に十分な睡眠が取れていないという矛盾が生じてくる。
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よく寝る人は、長生きする
よく寝る人が長生きすることは、各国で研究され科学的に証明されている。
一点だけ注意点があって、
よく寝る=長い時間寝る
ではない、ということ。
1980年代にアメリカで行われた100万人以上を対象にした研究では、最も死亡率が低い睡眠時間は「7時間前後」で、それ以上寝ている人は死亡率が20%上がったという興味深い結果になった。
その他の研究結果もだいたい「7時間前後」が適正値となっているが、重要なのは「時間」だけではなくて、「質」も含めた総合的な要素によって決定されることは押さえておくべき。
そして、これらの研究によって分かったことは「睡眠は食欲と似ており、欲望に任せて食べ過ぎると体に良くないように、眠たいからといって欲望に任せて寝るのは体に良くない」ということ。
もちろん諸説あるし個体差もあるので、誰もが「7時間前後」がベストだとは言い切れないが、まずは目標として「7時間前後」の睡眠時間を確保することは意識しよう。
まとめ
よく寝ることが、人生を豊かにすることは何となく理解しているものの、「よく寝ること」の重要性を意識しながら生活している人はそう多くない。
もし意識しているなら、無駄な残業をすることも、仕事の付き合いで毎日のように飲み歩くことも、土日を接待ゴルフで潰すこともなくなるし、ユーチューブやSNSで貴重な時間を使うこともないだろう。
「よく寝ること」が、ダイエット効果があって、かっこいい体を作る効果があって、健康寿命を延ばす効果があるなら、もはや、よく寝ない理由はない。
結局、人生寝たもん勝ち